注文住宅の設計前に実施する打ち切合わせ

注文住宅の設計前に実施する打ち切合わせ

注文住宅の設計前に行われる打ち切合わせでは、予算や施主が求める条件を伝えて家づくりの要望を整理します。予算は手持ちの資金プラス住宅ローンで借りられる額になりますが、住宅ローンからの借入可能額の上限で計算するのは避けた方が無難です。上限まで借りてしまうと、返済する時に月々の生活が圧迫されて新生活を楽しめなくなる恐れもあります。余裕を持って返済できる金額で設定し、月々の返済額から生活をシミュレーションしてみると、どの程度の負担なのかが見えてきます。 条件決めでは、先に家族の間でしっかりと話し合っておかなければなりません。注文住宅を建てる時にどのような点にこだわりたいのかは一人一人異なるため、家族のメンバー皆から話を聞くことが大切です。意見を聞き取って要望をまとめ、打ち合わせの時に条件として伝えます。条件はできるだけ分かりやすくしておいた方が話もスムーズですので、短く簡潔にまとめる必要があります。

注文住宅を設計士に依頼するメリットデメリット

注文住宅を受注している企業は大きく分けて3パターンあります。大手住宅メーカー、工務店、設計事務所です。設計事務所は一級または二級の建築士が代表を務めることが多い企業で、お客様の要望に合わせた建物のデザインや図面の作成を担当するものです。注文住宅を設計事務所を通じて建てるメリットとデメリットについて紹介します。 設計士本人が建築工事を行うわけではないため、設計事務所に新築を依頼する場合には施工を担当する外の工務店に工事が引き継がれることになります。そのため、事務手数料や打合せのための時間がかかりやすく新築が完成するまでにかかる時間が長いことがデメリットです。 反対に、大手メーカーとは違ってテンプレート化されたデザインというものがなく、一からすべて自分の希望するデザインを施工してもらえることがメリットといえます。注意すべきは、設計士が得意としているデザインのジャンルです。もし外装や間取りにこだわりたい場合は、設計事務所の過去の施工事例を確認することをおすすめします。